家族のフライトマイルを合算する方法
山の日が追加された今年(2016年8月に書いてます)、お盆休みにANA便で帰省・家族旅行に行かれた方、大勢いらっしゃると思います。かくいう私も、北海道に家族旅行に行ってきました。
家族の分を含めた航空代金は、まとまった金額になりますよね。クレジットカードで決済すれば、そのまとまった額に、クレジットカードのポイントが貯まります。ANAカードで決済すれば、マイルが貯まるわけです。
それでは、家族のフライトマイルはどうでしょう?
家族分の航空代金をまとめて私が払った場合、家族分のフライトマイルがまとまって私に付与されるでしょうか?クレジットカードのポイントがそうであるように、、、
原則そうはなりません。
フライトマイルは、乗客個々人に付与されます。家族の代表者にまとめて付与はされません。ANAマイレージクラブのFAQには、こう記載されています。
ただし、これは何も手続きをしない場合の話で、合算する方法はあります。
ANAが提供する「ファミリーマイル」という制度を使う方法です。今日は、そのファミリーマイルについて、説明してみたいと思います。
飛行機に乗って貯まるマイルの計算
本題に入る前に、今回の我が家の北海道旅行でどの程度のマイルが加算されるのか見てみます。私は、ANAの株式を保有しているので、株主優待で羽田 ⇔ 釧路の航空券を取得しました。
まず、私と妻です。私は、ANA VISAワイドゴールドカード保有者なので、ベースとなる416マイル(株主優待利用のため、区間基本マイル555マイルの75%)にボーナスが104マイル(25%)が付与され、片道520マイル、往復1,040マイルとなりました。妻は、家族カード保有者なので、同様にボーナス104マイルが付与され、私と全く同じく往復1,040マイルとなりました。
一方、子供はボーナスマイルが付与されず、片道416マイル、往復832マイルでした。長女と次女二人で1,664マイルです。
合算をしない私単独ですと、取得出来るマイルは1,040マイルに留まりますが、ファミリーマイル制度を使って、妻と子供の分2,704マイル(832 x 2 + 1040)を統合しようということです。
もし、ファミリーマイル制度による合算という方法がなければ、私の子供二人がそれぞれ獲得した832マイルは、おそらく何の使い道もなく、そのまま期限切れを迎える運命にあると思います。
そう考えると、ファミリーマイル制度によるマイルの統合は、家族のマイルの不良在庫化を防ぐため、必須の方法であると思います。
本題からははずれますが、航空券は合計で163,420円かかりました。一家のマイルの合計は、3,744マイル。従って還元率はたった2.3%です。
飛行機にのってマイルを貯める方法は、決して効率が良くないという話は聞いていましたが、実際自分のケースで計算してみて、そのことを再認識しました。
合算したマイルで出来ること
ファミリーマイル制度による合算で出来ることとして、
- ANA国内線特典航空券
- ANA国際線アップグレード特典
- ANA国際線特典航空券
- 提携航空会社特典航空券
- ANA SKYコイン
の申し込みがあげられます。
特典航空券とSKYコインが含まれているので、十分な利用価値があると思います。
合算の対象となる家族の範囲
一口に家族といっても、赤ちゃんから社会人まで、立場が色々あります。どんな立場の家族が、フライトマイルの合算の対象となるでしょう。
ファミリーマイル制度を使って合算できる家族の範囲は、生計を一つにする家族となります。生計を一つというのは、税金の計算などに登場する概念です。
私は専門家ではないので、厳密な区分はわかりませんが、基本的には
- 別居している家族でも、経済的に援助を受けているのであれば含む
- 同居している家族でも、経済的に独立しているのであれば含まない
と理解しています。
遠隔地の大学にいる息子・娘に仕送りをしているのであれば、その子は含まれ、同居していても社会人で、家にお金を入れている子供は含まれないと思います。
ただ、ANAのHPの事例だと、24歳の子供が統合できる家族として、出てるんですよね、、、。これが、私の考えを揺るがしています(笑)。
もし、どちらかわからない場合は、素直にANAに問い合わせるのが確実だと思います。
なお、昨今の時代の流れを受け、2016年7月1日から同性パートナーもファミリーマイルの対象なりました。
家族全員AMCに入会しよう
先ほど、フライトマイルは乗客個々人に付与されると説明しました。それには、ANAマイレージクラブ(AMC)に入会しているという前提条件があります。入会していなければ、マイルは積算されません。個人単位でマイルが貯まらなければ、ファミリーマイルもへったくれもないので、家族全員AMCに入会しましょう。
AMCは、特に年齢制限はありません。子供でも入会できます。我が家も小学生の娘二人が、AMCに入会しました。登録するメールアドレスは、私にしました。結果的に、私のメールアドレスで、私自身と娘二人の計3名分のAMCが登録されていることになりますが、全然問題ありません。
ANAのホームページから、入会を申し込み、2週間程度でこの画像のような銀色のカードが、二人の娘名義で到着しました。
もちろん、娘の名義でANAマイレージクラブのHPにログインできます。ANAのHP上で娘の名前で〇〇様と表示されるのは、妙な感じがしますが(笑)。
配偶者・18歳以上の子供の場合の注意事項
配偶者又は18歳以上のお子さんが、AMC未加入の場合は注意が必要です。ANA MILEAGE CLUBカードの発行自体はできますが、それでは、ファミリーマイルの対象となりません。ファミリーマイルの対象となるには、以下のいずれかの対応が必要です。
- ANAのクレジットカードを取得する
- プライム会員(後述)名義のANAのクレジットカードの家族カードを取得する
18歳以上のご家族が、上記どちらかの対応をすると、自動的にANAマイレージクラブに入会となり、お客様番号が発行されます。
ちなみに、陸マイラー必須のANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)と定番カードANA VISA ワイドゴールドカードの場合、家族カードはそれぞれ税込み1,080円、4,320円の年会費がかかります。
18歳~29歳をANA JCBカード ZEROという年会費無料のカードがありますが、社会人限定です。
ですので、子供が大学生になった場合には、無料でファミリーマイルの対象にすることとはできないのです。悩ましい、、、、
プライム会員を決める
ファミリーマイル制度の利用には、マイルを合算する先である親玉=プライム会員を決める必要があります。
プライム会員は、ただのAMC会員ではなく、ANAカードホルダー(ANAカードとは、ANAのクレジットカードのことです)である必要があります。というのは、このサービスは、「ANAカードのサービス」だからです。
ANA陸マイラーは、ANAカードの一つであるANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)は保有しているはずなので、プライム会員資格としては問題ありません。
言うまでもありませんが、我が家は、私がプライム会員となりました。
申込み方法
プライム会員も決まり、合算対象の家族がその年齢に応じて、ANAカードホルダー、ANAカード家族会員、もしくはAMCのメンバーのいずれかになれば、あとは登録申し込みを行うだけです。
ANAカードの家族会員はオンラインで
統合対象のメンバーが、ANAカードの家族会員であれば、オンラインで手続き可能です。
試しに、私がオンラインで手続きしようとすると、ANA VISAワイドゴールドカードの家族カード会員である妻が「ファミリー会員に登録可能なANAカード家族会員情報」に表示されました。
⇒ マイル還元率1.45%超 - ANA VISAワイドゴールドカードとは - 1000のマイルも1から
その他の方は郵送で
一方、ANAカードの家族会員ではないメンバーは、ここには表示されません。表示されないので、オンラインでの手続きはできません。
我が家は、ANAカードの家族会員になれない、小学生の娘二人のマイルを統合する必要があります。この場合は、郵送で手続きとなります。
申込書は、HPからPDFでダウンロードできます。以下の画像のようなものです。
必要事項を記入するほか、以下の書類を添付しなければなりません。
なんで住民票までいるの?と素朴に思いますが、そういうことですので、速やかに用意しましょう。
オンラインの登録は即日有効ですが、郵送の場合は2 - 4週間かかるとのことです。
特典利用者登録
この申込用紙で「特典利用者登録」ができます。プライム会員以外のメンバーが特典を利用するためには、登録が必要となります。例えば、マイルが一定量貯まり、夫婦で特典航空券を使って旅行する場合、奥さんが特典利用者登録していないと実現できません。
後になって登録することもできますが、その場合、一人につきなんと5,000マイルもの手数料がとられますので、この段階で申し込みをしておくことをお勧めします。
私も、申し込んでおきました。
上記で説明した手続き全般は、下記のANAのサイトから行えます。
所感
18歳以上にはクレジットカード持たせようとするし、後からの追加は5,000マイルとるって言うし、住民票に健康保険証のコピー、、、、、正直、面倒な制度だなと思います。
とは言っても、お金払って飛行機乗って、せっかく貰った家族のマイルの使い道がないというのは、何とももったいない話です。
ファミリーマイル制度を使えば、それを補うことが可能です。面倒でも、申し込んでおくのが得策だと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
【その他の記事】