羽田⇔長崎:特典航空券とれず旅割55購入~必要マイル比較
2月の建国記念日の3連休に、長崎のハウステンボスに行くことにしました。我が家は埼玉県在住ですので、長崎に行くには羽田空港から飛行機に乗ります!
この記事では、羽田⇔長崎のANA便の取得経緯について書きたいと思います。
初の3連休飛行機旅行
我が家は、以前から3連休にはマメに旅行していました。といっても、1泊2日の日程で車で近場に行き、3日目は家でゆっくりというのがパターン。そして、飛行機に乗るのは、まとまった休みが取れるGWかお盆休みでした。
今回、このパターンを崩したわけですが、何故かといえば、ANAの特典航空券を利用してみたかったから。陸マイラー活動を始めた以上、やっぱり体験してみたいのです。
ANAの特典航空券とは?
特典航空券と陸マイラー
特典航空券とは、貯まったマイルを交換することにより手に入る航空券です。陸マイラーが飛行機に乗らずに、せっせとマイルを貯める大きな目的の一つです。
特典航空券はマイル加算の対象外なので、いくら搭乗しても全くマイルは貯まりません。陸マイラーは、搭乗以外の方法(陸)でマイルを貯め、マイルの貯まらない特典航空券に搭乗するのです。別の言い方をすると、飛行機は特典航空券でしか乗らないと決めた瞬間、その人が飛行機に乗る方法は、陸マイラー活動をする以外無いのです。
国内特典航空券交換に必要なマイル数
通常の航空券の料金体系は複雑ですが、ANA特典航空券への交換に必要なマイル数の体系はシンプルです。
基本的に全旅程の距離による区分けが4つ。
- 0~600マイル区間
- 601~1,600マイル区間
- 1,601~2,000マイル区間
- 2,001~4,000マイル区間
この4つに対して、ローシーズン、レギュラーシーズン、ハイシーズンの3つの季節により必要マイル数が決まっています。2018年のシーズンの区分けは、以下のとおりです。青線がローシーズン、赤線がハイシーズン、何もないのがレギュラーシーズンです。
下記の表は、東京を起点とした往復必要マイル数です。Lはローシーズン、Rはレギュラーシーズン、Hはハイシーズンです。片道入手も可能で、その場合、表のマイル数の半分となります。
全旅程の距離 | 対象路線 | 特典交換必要マイル数 |
0~600マイル区間 | 秋田、庄内、仙台、新潟、大島、八丈島、富山、小松、能登、名古屋、大阪 | L 10,000 R 12,000 H 15,000 |
601~1,600マイル区間 | (上記・下記以外の往復同区間旅程) | L 12,000 R 15,000 H 18,000 |
1,601~2,000マイル区間 | 沖縄 | L 14,000 R 18,000 H 21,000 |
2,001~4,000マイル区間 | 石垣、宮古 | L 17,000 R 20,000 H 23,000 |
0~600マイル区間は、離島を別にすると、新幹線で行くことも考えるような距離です。
飛行機で行くことが第一の選択肢となる、北海道、中国、四国、九州は601~1,600マイル区間に含まれるということですね。我が家が一番お世話になりそうなゾーンです。
今回の長崎は、601~1,600マイル区間に含まれ、2月の3連休はローシーズンですので、家族4人で往復48,000マイルで足りるということになります。
何故特典航空券なのか
陸マイラー界に足を踏み入れたのが1年半前。まずは、マイルをせっせとため、そのマイルをSKYコインに交換して航空券を購入し、飛行機に乗りまくってプレミアムポイントを50,000ポイント以上貯め、SFCを取得したのが今年の5月でした。
⇒ 【完全解説】ANAマイルをSKYコインに交換し航空券購入まで
その後、8月のお盆は、北海道富良野に行ってきました。SFC取得後も、飛行機はまとまった休みの時というパターンを変えなかったわけです。
でもですね、せっかく貯めたマイル。SKYコインに交換するのも悪くは無いのですが、やっぱり特典航空券のコスパには勝てないのです(この記事の最後で比較してます)。陸マイラーの端くれとして、マイルは貯まれども、これからもSKYコインだけで良いのだろうか?やっぱり、特典航空券でしょ!と思ったわけです。
特典航空券でどれくらい旅行できる?
正しい陸マイラー活動(笑?)をすれば、マイルは沢山たまります。具体的には、1年で216,000マイル貯まります。
216,000マイルを特典航空券に交換することを前提とすると、家族4人(12歳以上)で以下の旅行ができます。
目的地 | シーズン | 回数 | 必要マイル数 |
---|---|---|---|
北海道・中国・四国・九州 | L | 4 | 192,000 |
R | 3 | 180,000 | |
H | 3 | 216,000 | |
那覇 | L | 3 | 168,000 |
R | 3 | 216,000 | |
H | 2 | 168,000 | |
石垣、宮古 | L | 3 | 204,000 |
R | 2 | 160,000 | |
H | 2 | 184,000 |
如何でしょうか?要するに日本国内なら、家族4人でどこでも複数回行けます。カップルなら上の表の倍行けます。
貯まったマイルをSKYコインに交換しても、最大で1.7倍(ANAマイレージプラチナ会員の交換レート) です。367,200コインです。367,200円で年に3回、家族4人で北海道・九州を往復するのは不可能とはいいませんが、選択肢はかなり少なくなると思います。
やはり、貯まったマイルはSKYコインより、特典航空券に交換するのがお得なのです。
(2018年4月1日からのソラチカルート改悪により、年間216,000マイル貯める方法は、閉ざされました)
飛行機旅行を柔軟に考える
下の表は、特典航空券が提供されない日です。GW・お盆には発行されないのがわかります。
となると、他のタイミングを考えねばなりません。子供の春・夏・冬休みを利用するのも悪くないですが、私が有給休暇を取る必要があります。
そこで浮上したのが3連休。3連休なら会社を休む必要ありません。これまでのパターンでは、3連休は1泊2日なのですが、思い切って2泊3日にしてみました。
最初は、2泊3日で次の日から仕事はきついかな(若くないので)と、考えもしましたが、早めのフライトで帰ってくればいいやと割り切りました。特典航空券を利用すれば、飛行機に乗れる回数も増えるので、1回の旅行でそんなにガツガツする必要もないかなと。
かくして、羽田・長崎のフライトは以下の通りと決めました。
2月10日 ANA661便 8:15羽田 10:20長崎
2月12日 ANA666便 14:00長崎 15:35羽田
ところが、、、、
特典航空券は競争が激しい
上記のフライトを狙って、12月10日から動こうと思ってました。特典航空券の販売は、2か月前の応答日から開始されるからです。
特典航空券の販売を翌日に控えた12月9日、ふと我に返りました。「2か月 + 14日」ルールが頭をよぎったのです。
特典航空券の往路は、2か月前から販売開始ですが、復路も往路の14日以内であれば往路と同時購入可能なのです。
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
⇒ 2月の3連休の国内特典航空券 2か月前時点で既に一杯な航路はここ
急いで、2月10日661便と12日の666便をチェックしました。
ガ~ン、、、、12月10日を待たずして、特典航空券は売り切れていました(12月10日を待たずして、売り切れている理由は上記リンクの記事をご覧ください)。
自分的には特典航空券を使いたい一心で立てた計画なので、一瞬取り止めも考えました。が、家族は既にハウステンボスに行く気満々です。今更、特典航空券が取れないからとキャンセルと言ったら猛抗議を受けること必至です。
残念ながら、2月の特典航空券利用はあきらめ、661便と666便は旅割55で押さえました。
それぞれ、かかった飛行機代は、以下のとおりです。
- 661便 18,090円 x 4 = 72,360円
- 666便 15,090円 x 4 = 60,360円
合計で132,720円でした。マイルは170,000マイル以上あったので、70,000マイルをSKYコインに交換しました。私は、ANAマイレージクラブのプラチナ会員なので、交換レートは最高の1.7倍が適用され、119,000SKYコインを得ました。半端なSKYコインが残っていたので、それを加えて119,020SKYコインを支払いに充て、残りの13,700円はクレジットカードで払いました。
結局、特典航空券なら48,000マイルで行けたところを、70,000マイル+13,700円かかりました。特典航空券に比べ必要はマイルは1.46倍。特典航空券の方が旅割55よりお得なのは歴然です。旅割75であっても、クレジット決済の額が数千円減るだけで、この図式に大きな変化はありません。
しかも、70,000マイルで済んだのは、私がプラチナ会員だから。2019年4月からは間違いなく、プラチナ会員ではなくなりSFCとなるので、マイルとSKYコインとの交換比率は、1.6倍に下がります。そうであったら、交換するマイルは80,000マイル(= 128,000SKYコイン)、クレジットカード決済は4,700円。必要なマイルは1.66倍です。さらに、特典航空券の相対的価値は高まります。
最後に
こうしてブログ記事にしてみると、やっぱり特典航空券を取れなかったのは悔しいですね。旅割と全然ちがい過ぎます(国際線はもっと差が開くらしいですが)。
これまで、自分の旅行スタイルを限定していて、特典航空券は縁のないものだと思っていました。でも、考えを少し柔軟にすれば、特典航空券を利用する機会はありそうです。
今回は残念ながら間に合いませんでしたが、これからはもっと特典航空券に対する意識を高め、きっちり押さえられるようにしていきたいです。
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