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プリンスポイントとANAマイルの二兎を追うブログ。マイペースで綴ってます。

【エースJTBの紹介】楽天トラベル&じゃらんとは根本的に違う

昨年のふるさと納税及び今年のふるさと納税の、我が家の目玉返礼品は、JTBトラベルギフトでした。

JTBトラベルギフト サンプルの券面

ANAマイルを貯めて旅の足を確保すれば、当然必要なのは旅先での宿です。よって、ふるさと納税におけるJTBトラベルギフトの返礼品は、ANAマイラーへの親和性が極めて高いのです。

来月2月にマイルとトラベルギフトを利用して、ハウステンボスに行く予定ですが、今日はハウステンボスの予約に利用したJTB旅行商品「エースJTB」を紹介しようと思います。

エースJTBのクオリティ

名前くらいは皆さんご存知だと思いますが、JTBの代表的な旅行商品は、ルックJTB、エースJTBですね。ルックは海外、エースは国内です。

エースJTB九州表紙

エースJTBは、JTBの代表ブランドですが、ただ単にパンフレットに宿を掲載しているわけではありません。そのブランドを維持するために、宿やその宿で提供される食事について、いわば品質基準を設けています。具体的には、以下のとおりです。(エースJTBパンフレットより)。

好評価のホテル・旅館を厳選

楽天トラベルやじゃらんも利用者が施設の点数付けをしていますが、JTBも実施しています。楽天やじゃらんが5段階なのに対し、こちらは100点満点。エースJTBは、JTB宿泊アンケート評価総合点77点以上かつ、客室・料理(ホテルの場合は朝食)で72点以上を獲得したホテル・旅館から掲載を決定しています。

景色・眺望の良い部屋を用意

期待して行ったのに、部屋に入ったら眺望が悪くてがっかりというのは、エースJTBならなさそうです。

広さ
  • 和室は10畳以上。8畳+広縁の場合あり。広縁のない8畳の客室は2名1室利用での設定。
  • 洋室はツインルームで20平方メートル以上
設備等

洗浄器付きトイレ設置。すみずみまで清掃が行き届き(特に水回り等)、清潔感が維持されている。

眺望

窓に向かって真っすぐ立ち、上側で約60度・下側に約70度・左右約120度の視野において、正面の景色を通常目線で見た場合の景色に圧迫感(すぐ前に隣の建物等)がない。眺望(海・山・高原・湖・樹林・渓谷・川・里山・田園・庭園・坪庭・温泉街の街並等)を楽しめる。*一部市街地のホテル・旅館はこの限りではない。

夕食はパンフレット掲載の料理を提供

お食事も、エースJTBなら「パンフレットと違う!」という事態は無さそうです。

料理内容

パンフレット掲載料理写真と、品数、メインとなる料理が同等。旬の食材や地産地消にこだわる為アレンジする場合もあり

案内

お品書きがあり、料理内容の説明がある(お品書きが用意できない場合は、初めに料理全体の流れ・ボリューム感の説明がある)*バイキングを除く

提供方法

それぞれの料理を美味しく召し上がっていただけるタイミングで、複数回(4回以上を目安)に分けて提供

 

如何でしょうか?

眺望に関しては、数値を用いた具体的な基準になっています。料理についても、お品書き若しくは説明付き、4回程度に分けて提供など、おいしい食事が楽しめるよう配慮されています。

エースJTBであれば、一定レベルの宿・食事が期待できそうですね。

エースJTBの契約形態

エースJTBは募集型企画旅行

過去にもJTBを使っておきながら、今まで全く無頓着で気づかずにいたのですが、エースJTBで宿をとる場合、私の契約相手はJTBになるのです。宿ではないのです。(そういえば、過去も旅行代金の支払いは、JTBのカウンターで済ませました)

形態としては、旅行業法による「募集型企画旅行」になります。交通手段と宿泊をパッケージにしたパック商品が募集型企画旅行の代表ですが、エースJTBでは、宿だけでも募集型企画旅行です。募集型企画旅行の契約相手は、旅行会社になります。

契約相手がJTBなので、例えば、キャンセルする場合も宿に連絡するのではなく、JTBにすることになります。一方、JTBは契約当事者として、旅程管理を行わなければならない他、私に対して旅程保証、特別補償、損害賠償の3つの責任を負います。

ちょっと細かくなりますが、旅程管理、旅程保証、特別補償についての説明を記しておきます。

旅程管理

旅程管理とは、募集型企画旅行・受注型企画旅行における旅行者の安全と旅行の円滑な実施を確保するために旅行会社が行わなければならない業務のこと。具体的には、旅行者に対する運送サービスなどの確実な予約や提供、計画に変更が生じた場合における代替サービスの手配など。

旅程保証

旅程保証とは、募集型企画旅行および受注型企画旅行において、契約書面どおりにサービスの提供がなされなかった場合に、旅行会社が旅行者に対し変更補償金を支払うこと。標準旅行業約款に定められた旅行会社の責任の一つで、天災地変などの免責事由以外で、契約書面に記載された航空や宿泊、観光内容に変更が生じた場合や、サービスの内容が低下した場合などがその対象となる。 

特別補償

特別補償とは、募集型企画旅行・受注型企画旅行を実施する旅行会社の責任の有無を問わず、企画旅行参加中に、急激かつ偶然な外来の事故で、旅行者がその生命、身体または携帯品に被った一定の損害について、あらかじめ定める額の補償金および見舞金を支払うこと。生命もしくは身体に被った被害に関しては死亡補償金のほか、後遺障害補償金、入院見舞金、通院見舞金が、現金やクレジットカードなどを除く携帯品に被った被害は損害補償金が支払われる。

楽天トラベル・じゃらんは手配旅行

一方、過去15年位の間、旅行業界でのシェアを伸ばし続けている楽天トラベルやじゃらんで宿を予約した場合、形態は「手配旅行」となります。

手配旅行では、旅行会社は、宿泊者と宿・ホテルとを媒介するだけです。契約当事者にはなりません。 そのため、旅行会社が、手厚い補償をすることはありません。何かあったら、宿泊者が直接宿と交渉する必要があります。もちろん実際には、楽天トラベルやじゃらんに連絡すればある程度の対応はしてくれると思いますが、両社の義務ではありません。

そのあたり、楽天トラベルの約款で確認してみましょう。第10条第1項をご覧ください。

楽天トラベル規約 第10条

第10条第1項で言及されていた第1条第2項は以下のとおりです。

楽天トラベル規約 第1条


上記二つの条文から、楽天トラベルの責任は、宿泊者のために宿を手配することだけということは明白です(ちなみに、楽天トラベルやじゃらんで予約する場合でも、ダイナミックパッケージなら募集型企画旅行になります)。

 

要するに、募集型企画旅行のエースJTBと手配旅行の楽トラ・じゃらんでは、根本的に商品設計が違うのです。つい、どっちが安いか?ってなってしまいますが、本来は、比べるものではないのです。

でも、こういう違いがあるというのは、あまり知られていないと思います。この違いに触れた2013年2月14日の朝日新聞の記事を、参考までに引用しておきます。 

手配旅行、パックと何が違う? グアム襲撃被害者

 【工藤隆治】グアムの襲撃事件で、被害に遭った人の多くはインターネット経由の「手配旅行」で現地を訪れていた。旅行会社のパックツアーと違いがわかりにくいが、ホテルや航空券を手軽に予約できる一方、事故の補償やトラブル対応で思わぬ差が出ることがある。

 旅行会社が扱う旅行には大きく分けて2種類ある。客の代わりに業者がホテルや航空券だけを手配する手配旅行と、日程や行き先、食事など旅行全体を業者が決めて客を集める企画旅行(パックツアー)だ。

 事件に巻き込まれた日本人13人のうち7人は、楽天トラベル(東京都)の手配旅行だった。楽天の笠下清二広報部長は14日、現地に社員1人が到着したことを明らかにし、「家族のケアなどできる限りのことをしたい」と述べた。

 手配旅行は客が自由に日程を決め、個人客のニーズが高い。本来、旅行会社が責任を負うのはホテルの手配や航空券の確保まで。旅行中のトラブルには責任がなく、事故があっても補償対象にならない。ネット専業の旅行会社のうち、楽天トラベルは海外旅行の7割を手配旅行が占める。国内中心の「じゃらん」や「一休」も手配旅行専門で、「実質的な旅行業というより、宿に販売の場を貸している事業形態」(じゃらんの広報担当者)という。

 一方、企画旅行では、資格を持った旅行会社の添乗員が同行するか現地職員が対応するなどして、トラブルに備える義務がある。事故の補償の義務もあり、海外の死亡事故では1人一律2500万円を支払う。

 大手旅行会社が加盟する日本旅行業協会によると、2010年度に加盟社が扱った海外旅行のうち手配旅行は金額ベースで43%で、企画旅行は57%。数年前からほぼ変わらない。ただ、これは海外の企画旅行を扱える大手のみのデータで、00年ごろから増えているネット専業の手配旅行業者を含めた統計はないという。

 旅行業法では、手配、企画のどちらなのか広告に明示することになっている。ただ最近は、飛行機とホテル以外は自由行動の「フリープラン」をうたう企画旅行など、紛らわしいものもある。ホームページで企画旅行を募集する旅行会社も多く、手配旅行との違いは見えにくい。観光庁の担当者は「旅行に不慣れな人はどちらの形態かわからないかもしれない」と話す。

最後に

世間一般の認識として、楽天トラベルやじゃらんに比べて、エースJTBは高いと思われているようです。同じ宿に泊まるなら、安い方がいいと思うのは当然ですものね。

でも、今回自分でも調べてみてわかったことは、エースJTBが高いのはそれなりの理由があるということです。それは、宿やそこで提供される食事に対する品質基準であり、補償が厚い商品形態です。

とにかく安くの一辺倒なら、ネット系予約サイトを使うべきですが、現地に行ってがっかりしたくないのであれば、エースJTBは有効な選択肢になると思います。

旅行業界のガリバーJTB。その看板商品であるエースJTBは、品質と安心を兼ね備えた商品でした。

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